2016年5月4日水曜日

GARMIN fēnix 3J HR を購入した

 自分はすでに GPS ウォッチの Suunto Ambit 3 Run HR を持っていた.これを購入したのは3年くらい前だったと思うが、その時の購入基準として、最低限のデザイン性と、心拍数計測ができることがあった.当時、ランニングを始めて2年くらいで、基本的には Nike の iPhone アプリでペース計測などを行っていた.当時、心拍数の計測がトレーニングに役立つらしいということは聞いていたのだけれど、それ以上は大した知識もなく、なんとなくの物欲で GPS ウォッチを買うに至ったのだったように思う.大手で GPS ウォッチを出しているところは、 Suunto, GARMIN, EPSON あたりだったか.まだ Apple Watch は発売していなかったし、してたとしてもスポーツ向けではなかっただろう.完全にネット情報を頼りに選んだが、 GARMIN は有名っぽかったがデザイン性が酷いなと思った記憶がある. ForeAthlete® シリーズだったと思うが、ぺらぺらな感じが受け付けなかったな(スポーツするにはいいんだろうけど).それで、Suunto Ambit 3 の方がいいかなと思って、心拍ベルトつきのやつを購入した.心拍測定の原理は不明なのだけど、おそらく心電図と同じ原理で R-R 間隔を拾ってるようだ.GPS としても、心拍計としても問題無く、登山もやるので登山ルートの保存もできて大変楽しめる時計だった.安静時と運動時の心拍から、 VO2max を計算できるのも面白かった.ただ、どうも解像度が低めで表示がガタガタであったのと、GPS を使用するとバッテリの持ちが厳しいこと (公式では 15 時間 参照)が欠点といえば欠点だった.まあ、解像度については時計に求めるにしては若干酷とは思うし、必要十分を満たしてはいたと思う.バッテリについては、実は今回購入した fenix 3J HR もほぼ同等の約 16 時間(GPS モード、公式 参照)なのだけど、Suunto はモバイルバッテリでどういうわけか充電できなくて、山小屋とか電源の無いところで追加の充電がどうしてもできないのがネックだった(登りで使えても、帰りで電池切れになる).

 ともかく、今回の GARMIN の時計の売りは何と言っても「手首で心拍計測」機能でしょう.先に言っておくが、胸ベルトも全く問題は無いし、若干不快ではあってもつけてれば慣れるし、精度も問題無いし、電池交換もできるし、そもそもライフログなんてつけたって何のアウトカムにも繋がらなそう(一部の人には安静時心拍を監視したり、「スマートウォッチで痩せました!」みたいな雑誌の裏みたいなことを信奉している人もいるらしいが)だし、そんなにすごいモノじゃあないんだけれど、それでもいろんなデータが可視化されること自体が面白くて、ついつい確認してしまう時計である.高いオモチャである.

 とりあえず、走ったりしてみたが、GPS としての精度は Suunto より高いように見える(道路を横断したレベルまで補足して確認できる)し、高度計なんかも付いているので面白いし(前の Suunto のやつは、Ambit 3 Peak にすれば高度計つきみたいですが、自分は Run を購入したので高度計はなかった)、ベルト不要で心拍計測できるのは便利だし、Suunto より圧倒的に高精細画面だしで、所有欲は満たされるいいモノである.
 なお、心拍計は、いわゆる医療分野のパルスオキシメーターの原理と同じっぽい.となると、医療者はよくわかっているのだが、この方法による脈波の読み取りは、振動のノイズをかなり拾ってしまうわけだが、そのあたりはどうなっているんだろうか.実際走ってみたところでは、おそらく運動負荷にパラレルに脈拍数が上がっていることはわかるのだが、正確性についてはあまり検証できていない.おそらく使用には耐えるのだろうと思う(正確性は不十分かもしれない).
 それから、iOS アプリの GARMIN Connect を導入しておいて、 Bluetooth でペアリングしておけば、アプリの側を起動すれば勝手に同期をしてくれ、ワークアウトの内容を保存してくれるので、ネット環境がなくてもスマホがあればいいというのも便利ではある.必須の機能ではないが.

 ちなみに、充電問題に関しては、手元の ANKER のモバイルバッテリで問題なく充電できることを確認した.

 なお、 Amazon で購入すると8万ちょい.安くはないですね.米国では $ 599 らしいので、だいぶ高めの設定になっていることがわかる.