希少な疾患を対象としない。これくらいのexcuseは妥当と言えるしそうじゃないと医療の本来的な仕事じゃなくなる。とはいえ、こんな状態じゃ(あるいは、費用対効果分析って方法論じゃ)、医療費削減なんてできないんじゃないのという気がする。だから、そもそも論として「これって議論する意味あるの」って疑問が浮かんでくる。
代替の治療法が存在するもののみを対象とする。
医療費削減効果の高いものを対象とする。
ひとつには、相手になる医療費の規模がでかいこと。国民医療費は、その年度内で保険診療の範囲内で疾病の治療に要した費用の推計で、平成21年度だと35兆円弱、GDPの約8%にあたる。国庫負担分がだいたい9兆円強で、社会保障給付費の医療部門 31兆円弱の1/3くらい。まあすごい額だ。そんなものを切り崩そうとしたらもっと根本的な話をしなくちゃどうしようもなさそう。少なくとも保険診療分の焼き直しでは対応できなそうなのは間違いでしょう。
それから、「代替医療」というのがいまいちピンとこないこともある。生活習慣病の薬物治療とかだろうか。あるいは、抗がん化学療法などもありうるけど、そこに手を付けるのは政治的に難しいと思うんだけれどあるいは、患者の意思決定の参考資料になることはできる。費用対効果分析はむしろ、患者及び家族、国民が非対称性の強い医療サービスの客観評価を促進するかもしれない。
どうなんだろ、悩んでしまう。
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