2015年4月5日日曜日

転職、つまり後期研修の開始

 この3月をもって、初期研修を修了し、4月から別の病院で後期研修を開始した.小児科をやりたいと思っていたので、現在、とある県の小児病院で研修をしている.
 一通りのオリエンテーションは終わって、自分は総合診療科の病棟から研修開始となる.当院は、おそらく全国的に見てもかなりスタッフ数が多く、曰く、都内の某大きな病院(ここ)の2倍近いんだとか(おそらく、対患者比).

 話は変わるが、医師の採用ってどうも、待遇などに関しての情報が不明瞭なのがまかり通っている様子である.これは、時間外が他職種に比してあまりに多かったり、よくわからない手当(診療手当、被曝手当、などなど)が多かったりすることによるんだと思うけど・・・当院もやはり、ベースの給料というのは知らされずであったが、初任給調整手当(たぶん4月の給料として払われる分)が明記してあったのは前の職場とは明らかに違う.また、労働組合がかなり強力なようで、時間外手当が80時間/月 までつくらしい.さらに、科長が日勤(休日の日中の労働ローテ)や当直の割り振りを決める際に、適度に時間外をつけられるようにシフトを組むとか、何とか週××時間の労働時間に”届く”ように調整するとか、およそ医師不足とは縁遠い感じの職場である.

 初期研修の頃は、当直月10回で、残業は当然だったけど、今は労働条件としては大きく改善した.一方で小児病院であるため、いわゆる3次病院としてかなり難治な症例が多く、勉強が全く追いつかないのが現状である.しかし、これまで一般的な疾患を中心に見てきて偏った鑑別を、ここでやっと、小児科らしく再構成できる/すべき時が来たとも言える.今、勉強していて、小児の失神の鑑別にMELASがあるのをハッと思い出した.珍しいが、外すことはできない疾患がたくさんあるし、実際に患っている患児・家族に会うことができるのは貴重な経験である.学び多くなることが期待できるし、楽しみである.

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