この3月をもって、初期研修を修了し、4月から別の病院で後期研修を開始した.小児科をやりたいと思っていたので、現在、とある県の小児病院で研修をしている.
一通りのオリエンテーションは終わって、自分は総合診療科の病棟から研修開始となる.当院は、おそらく全国的に見てもかなりスタッフ数が多く、曰く、都内の某大きな病院(ここ)の2倍近いんだとか(おそらく、対患者比).
話は変わるが、医師の採用ってどうも、待遇などに関しての情報が不明瞭なのがまかり通っている様子である.これは、時間外が他職種に比してあまりに多かったり、よくわからない手当(診療手当、被曝手当、などなど)が多かったりすることによるんだと思うけど・・・当院もやはり、ベースの給料というのは知らされずであったが、初任給調整手当(たぶん4月の給料として払われる分)が明記してあったのは前の職場とは明らかに違う.また、労働組合がかなり強力なようで、時間外手当が80時間/月 までつくらしい.さらに、科長が日勤(休日の日中の労働ローテ)や当直の割り振りを決める際に、適度に時間外をつけられるようにシフトを組むとか、何とか週××時間の労働時間に”届く”ように調整するとか、およそ医師不足とは縁遠い感じの職場である.
初期研修の頃は、当直月10回で、残業は当然だったけど、今は労働条件としては大きく改善した.一方で小児病院であるため、いわゆる3次病院としてかなり難治な症例が多く、勉強が全く追いつかないのが現状である.しかし、これまで一般的な疾患を中心に見てきて偏った鑑別を、ここでやっと、小児科らしく再構成できる/すべき時が来たとも言える.今、勉強していて、小児の失神の鑑別にMELASがあるのをハッと思い出した.珍しいが、外すことはできない疾患がたくさんあるし、実際に患っている患児・家族に会うことができるのは貴重な経験である.学び多くなることが期待できるし、楽しみである.
2015年4月5日日曜日
2015年2月17日火曜日
ステント時代における不安定狭心症/非ST上昇性心筋梗塞に対する早期侵襲的治療と保存的戦略の比較
Early invasive versus conservative strategies for unstable angina and non-ST elevation myocardial infarction in the stent era.
Cochrane Database Syst Rev.2010 Mar 17;(3):CD004815. doi: 10.1002/14651858.CD004815.pub3.
不安定狭心症(UAP)および非ST上昇性心筋梗塞(NSTEMI)に対しての治療法として、早期にCAGおよび冠動脈再灌流治療を行う方法、ないしまずは内服治療を実施し、症状など必要に応じて侵襲的検査・治療を行う方法の2種類がある.
Cochraneでは、5つのスタディ(7818名の患者)を利用し、intention-to-treat分析でランダム効果モデルを用い、95%信頼区間における相対リスクの推定要約が、全原因死、致死的あるいは非致死的心筋梗塞、または再発性狭心症を第一エンドポイントとして設定されているものとした.
結論としては、初回入院中の死亡については侵襲的治療の方が危険(RR 1.59, 95%CI 0.96-2.64)である傾向があった.また侵襲的治療戦略は長期フォローアップでの死亡率を下げなかった.心筋梗塞の発症率については、6-12ヶ月(5トライアル)および3-5年(3トライアル)で侵襲的治療が有意な減少を示した(RR 0.73, 95%CI 0.62-0.86; and RR 0.67, 95%CI 0.67-0.92).さらに、早期および中期(4ヶ月未満および6-12ヶ月)の再発性狭心症はいずれも有意に侵襲的治療群で減少を示し(RR 0.47, 95% CI 0.32-0.68; and RR 0.67, 95% CI 0.55-0.83)、同時に早期および中期の再入院率も低下させた.侵襲的治療群では、周術期の心筋梗塞のRRを2倍に上昇させ、出血合併症のRRを1.7倍に上昇させたが、脳卒中のリスクは上げなかった.
筆者の結論としては、UAP/NSTEMIの治療戦略は、保存的治療よりも侵襲的治療の方が、短期間における再発性狭心症および再入院率を減少させ、また長期間における心筋梗塞を減少させるものと考えられた.一方で侵襲的治療は手技に伴う心筋梗塞や出血リスクを上げることもわかる.以上のことより再発イベントのリスクの高い患者に限っては、侵襲的治療は有益かもしれない.
Cochrane Database Syst Rev.2010 Mar 17;(3):CD004815. doi: 10.1002/14651858.CD004815.pub3.
不安定狭心症(UAP)および非ST上昇性心筋梗塞(NSTEMI)に対しての治療法として、早期にCAGおよび冠動脈再灌流治療を行う方法、ないしまずは内服治療を実施し、症状など必要に応じて侵襲的検査・治療を行う方法の2種類がある.
Cochraneでは、5つのスタディ(7818名の患者)を利用し、intention-to-treat分析でランダム効果モデルを用い、95%信頼区間における相対リスクの推定要約が、全原因死、致死的あるいは非致死的心筋梗塞、または再発性狭心症を第一エンドポイントとして設定されているものとした.
結論としては、初回入院中の死亡については侵襲的治療の方が危険(RR 1.59, 95%CI 0.96-2.64)である傾向があった.また侵襲的治療戦略は長期フォローアップでの死亡率を下げなかった.心筋梗塞の発症率については、6-12ヶ月(5トライアル)および3-5年(3トライアル)で侵襲的治療が有意な減少を示した(RR 0.73, 95%CI 0.62-0.86; and RR 0.67, 95%CI 0.67-0.92).さらに、早期および中期(4ヶ月未満および6-12ヶ月)の再発性狭心症はいずれも有意に侵襲的治療群で減少を示し(RR 0.47, 95% CI 0.32-0.68; and RR 0.67, 95% CI 0.55-0.83)、同時に早期および中期の再入院率も低下させた.侵襲的治療群では、周術期の心筋梗塞のRRを2倍に上昇させ、出血合併症のRRを1.7倍に上昇させたが、脳卒中のリスクは上げなかった.
筆者の結論としては、UAP/NSTEMIの治療戦略は、保存的治療よりも侵襲的治療の方が、短期間における再発性狭心症および再入院率を減少させ、また長期間における心筋梗塞を減少させるものと考えられた.一方で侵襲的治療は手技に伴う心筋梗塞や出血リスクを上げることもわかる.以上のことより再発イベントのリスクの高い患者に限っては、侵襲的治療は有益かもしれない.
2015年2月8日日曜日
腕時計を趣味に
社会人になって、しばらくは学生の頃から使っていたSKAGENを使っていたんですが、電池の消耗からか1日で数分遅れるようになって、買い替えをしたりしていたら、腕時計をジロジロ見るような人間になってしまいました・・・
今回、ひとつご紹介したいのが、"SUUNT AMBIT 3"というスポーツウォッチ.いきなり普通の腕時計ではないんだが、気に入って使っているので.
ランニングも好んでやっているのだけれど、ランニング中に着けられる時計はないかなと思って考えていたところ、この時計が目に留まりました.ランニング中というのは、携行品が少ない状態なので、ひとつひとつが目立つわけです.ゆえに、見た目に良いものを選びたいなと思っていたんだけど、GARMINなどもよく選ばれるようですが、見た目の良さでSUUNTにしました.
使用感はというと、GPSは優秀で、iPhone NIKE+のアプリのGPSと大差ない計測誤差でデータをPCに移行させて専用ソフト Movescount で見れば、ペース配分、ケイデンスなどを含めた詳細情報が確認できてランニング後も楽しめる仕様になっている.
マップを表示したりできるらしいけど、スマフォがある状況でわざわざこういう機能は使わない.デジタルコンパスも便利なんだろうけど現時点では使用せず.
今回、ひとつご紹介したいのが、"SUUNT AMBIT 3"というスポーツウォッチ.いきなり普通の腕時計ではないんだが、気に入って使っているので.
ランニングも好んでやっているのだけれど、ランニング中に着けられる時計はないかなと思って考えていたところ、この時計が目に留まりました.ランニング中というのは、携行品が少ない状態なので、ひとつひとつが目立つわけです.ゆえに、見た目に良いものを選びたいなと思っていたんだけど、GARMINなどもよく選ばれるようですが、見た目の良さでSUUNTにしました.
使用感はというと、GPSは優秀で、iPhone NIKE+のアプリのGPSと大差ない計測誤差でデータをPCに移行させて専用ソフト Movescount で見れば、ペース配分、ケイデンスなどを含めた詳細情報が確認できてランニング後も楽しめる仕様になっている.
![]() |
| HRベルト(心拍ベルト)を使うともっとデータは多い. 無駄にワクワクするんだよねこういうの. |
電池持ちは、やはりGPSを使用しているとかなりの消費量になる.2時間程度走って20%強は消費される.これは競合他社に比較するとまずまずのパフォーマンスなんだろうけど、普通の時計として考えると「週に何回も充電する」というのは違和感はある.ま、普段使いの時計というわけではないんだろうけど.
あと、普通に使ってて違和感があるのは、ベルトがポリウレタンの弾性のある柔らかい素材で、本体部分がやや重いものだから普通に置くと画面を下にして転がってしまうところ.横置きすればいいんだけど、時計を縦に置く癖があるのでいつも落ち着きどころがなくて気になってしまう(文章じゃ伝わりにくいけれど).
そのほかにも、余計?な機能として普段の生活のactivity度合いや消費カロリーを表示してくれるのは、スポーツのみならず普段の生活に運動を取り入れるのに良い感じ.
ランニング後に、「休息時間」が表示されるけど、おそらく負荷によって一定数の休息時間を表示するだけであまり意味はなさそう.まーそれだけ休めば確かに大丈夫でしょう、っていうくらいの数字が表示されますが.
見た目もよく、スポーツを楽しく、可視化してくれる時計です.5万前後でまずまずのお値段.ランナー的には、ありだと思います.
あと少し
世の中は医師国家試験だ.自分が受験したのは2年前.遠足気分だったことだけは思い出せるけれど、試験の内容についてはほとんど覚えていない・・・.振り返ればまさに遠足という感じで、楽しかったような印象があるんだけれど、実際受けてる時は生きた心地がしないんだよね.受験生の皆さん、どうか頑張って.
自分はお金がなかったので、卒業旅行は最小限で、国内旅行を数日しただけで、国試後の1ヶ月ほどはほとんど読書して過ごしたものだった.卒業旅行のことを研修先の病院で聞かれたらやだなーとか思っていた.
あっという間に、初期研修もラスト2ヶ月.当直回数は・・・あと10回程度?このドギツイ当直もあと数回と思うと、寂しくもあり、やっとここまで来たか、という感もあり.最後まで、サバイブしたい.
自分はお金がなかったので、卒業旅行は最小限で、国内旅行を数日しただけで、国試後の1ヶ月ほどはほとんど読書して過ごしたものだった.卒業旅行のことを研修先の病院で聞かれたらやだなーとか思っていた.
あっという間に、初期研修もラスト2ヶ月.当直回数は・・・あと10回程度?このドギツイ当直もあと数回と思うと、寂しくもあり、やっとここまで来たか、という感もあり.最後まで、サバイブしたい.
2014年11月24日月曜日
ランニング継続中
ランニング再開したら楽しくて、結構長距離を走っている.11月は合計12回走って、130kmを走破したらしい.当直のことを考えると、アフターファイブはほとんど走っている計算になるのでなかなかの気合の入りようだった.
一方で、もともと非力なので膝が弱いけれど、今回は右膝関節の内側の、恐らく大腿四頭筋群の付着部=鵞足の炎症と思われる.そこまで痛くはないが、全然引かない感じ.筋トレと柔軟が必要.少しずつ、とりいれている.
もう年末である.
一方で、もともと非力なので膝が弱いけれど、今回は右膝関節の内側の、恐らく大腿四頭筋群の付着部=鵞足の炎症と思われる.そこまで痛くはないが、全然引かない感じ.筋トレと柔軟が必要.少しずつ、とりいれている.
もう年末である.
2014年10月30日木曜日
ランニングを趣味に.
数日前より年休を取っているんだけど、時間があるので久々に走った.10km走るのもきつくて、先月までちょこっと走っていたけどやはり体力の低下がありそう.もともと運動系ではないので基礎的な体力ないし筋力に乏しいこともあって、いきなり長距離を走り直すのは厳しい印象だった.
国家試験の勉強中から片手間で始めたランニングだけど、意外にその面白さを感じてて、三日坊主にはならずにすんだ.今改めて走ったのは、半分はその楽しさ目当て、半分は「社会的にもっともらしい趣味を持ちたい」というところ.趣味がないわけじゃないが、料理といっても変な印象をしばしばもたれるし、漫画、アニメの類は社会受けしないし、勉強といっても引かれるしといった感じでやはりスポーツは受けも良く極めて社会的.とはいえ集団競技を真面目にやるような気分にもなれないし、やっぱり一人で打ち込めるものがよくて、走ったり山に登ったりというのが自分にとっては向いている気がする.登山に関しては、先日のこと(参照)があってから、一人登山は危険だなあと思っているけれど.
というわけで、ちゃんとランニングを始めようと思う.できれば、30歳までにフルマラソンを走りたい.湘南で走りたかったが、あんまりうまくいかなかった.
2014年10月1日水曜日
長期間作用の避妊法が10代への第一選択として推奨 -AAP
元ネタはこちら.
Long-Acting Contraceptives Recommended as First Choice for Teens (参照)
米国小児科学会からのステートメントで、10代への避妊法については、長期間作用で、再度妊娠可能な避妊法、すなわちプロゲスチン埋め込みや子宮内避妊器具(IUD)が第一選択として推奨される、とのことである.機関誌であるPediatricsに掲載されている.
- メドロキシプロゲステロンのデポ剤や、避妊パッチは「特に効果的」で「妊娠に比べて遙かに安全」であり、ゆえに10代に対して使用可能とされるべきである.(薬剤の骨への影響や、パッチの静脈血栓症との関連などにも言及あり)
- 小児科医は、避妊薬(避妊具)を処方したり、IUDの使用を患者に打診する際、必ずしも内診が必要ではないことを知っておくべきである.
- 小児医療に関わる者は、思春期の患者と避妊法の選択について、成長発達にとって適切で、個々人に応じた方法で、十分な時間をもって対応すべきである.
「妊娠するよりはマシ」という考え方に基づき、IUDやインプラントタイプのホルモン製剤を推奨しているということで、見方によっては露骨な方針だなあと思う.「貞操を守れ」と言うのはもはや時代遅れで、青少年をそうやって啓蒙主義的に導いていくのはほとんど不可能で、むしろおおっぴらにコンドームを推奨したり、ピルを勧めてみたりするようになったわけであるが、やはりコンプライアンスの問題があるんだろうと思う.コトの度に用意したり、ピルをきっちりサイクル通りに飲んだりできる思春期カップルというのは少ないのだろう.一方、若年の妊娠というのは大きな問題で、母体への負担はもちろん、こどもの成育にも多大な苦労がある.一般診療上あまり目にはしないけれど、それでも時々10代の妊娠があり、一般病院でも遭遇する.皮下への埋め込み型のホルモン製剤は、簡単に行うことができるし毎回の用意も不要だしで、効果は高いんだろう.
こういった方法もいいんだけれど、性感染症予防にはやはりコンドームに併用することが望ましいんだと思う.可能な限り両方を勧めるべきだろう.
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