2012年10月24日水曜日

無題・引用

日本の医療 制度と政策,島崎謙治,東京大学出版,2011

家庭医を総合医あるいはプライマリ・ケア医といっても構わないが,かかりつけ医という言葉に置き換えるのは適当ではないことである.なぜなら,かかりつけ医は患者が選択し"かかっている"という事実に着目した概念である.したがって,大学病院かかりつけ医といってもおかしくないし,1人の患者が疾病ごとにかかりつけ医をもつことも語義矛盾ではない.しかし,家庭医の議論の本質はプライマリ・ケアを医療政策上どのように位置づけるのかということにあり,かかりつけ医という言葉を用いることは議論の焦点を曖昧にするからである.


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